■MIKOTOのこぼれ話のコーナーです。

「クラッシックは苦手?」


今回のこぼれ話では、中学の音楽で2をとり続け、高校で
「やった!」とばかりに音楽ではなく美術を選択し、それからはロック一辺倒でアカデミックな音楽にかなり苦手意識を持っていたMIKOTOが、クラッシック・コンプレックスから抜け出し,
自分なりに聴きはじめたきっかけを綴ってみました。


〈 楽譜アレルギー 〉

告白します!実は私は楽譜が読めません・・・。保育園に
通ってた5歳のころ、園でスタートしたピアノ教室にさんざんせがんで通わせてもうことになりながら、1〜2回で泣いて嫌がって逃げ出したという暗い過去が・・・。

先生に、「五線紙にドレミファソラシドの音階を書く練習をしておいで。」という宿題を出されて、持ってきたのは五線紙ページいっぱいに埋め尽くされたト音記号だったとか。 みんなに大笑いされてすっかり自信を失ってしまった私は楽典と聞くとアレルギーが出るようになってしまいました。

しかしMOONSTRUCKでは、私以外はみな楽譜はスラスラ
で、「新曲できたで〜。」という声とともに楽譜のコピーがみなに配られる光景が・・・。

唄うMIKOTO

コンポーザーは気を遣って私にもコピーをくれるのですが、正直いって「これって食べれるん?」状態の私はいつも恥ずかしい思いをしています。いちど思い立って習いにいこうとスクールの門を叩きましたが、体験授業で恐れをなしてしまい、結局行かずじまいでした。


〈 怒涛のネオ・クラシカル旋風 〉

MOONSTRUCK以前では、4ピースのシンプルでストレートなハードロックを演ってきたので、クラッシックに親しむ必要など全くないと思っていました。慣れ親しんだロック〜ポップスの感覚のなかで、耳で音がとれて、自分でメロディーやハーモニーをつけられて、唄でメンバーに伝えられたら充分だったのです。


MOONSTRUCKでも、ミニアルバム「MOONSTRUCK」を発表したころはそれほどネオ・クラシカル色は強くなかったのですが、その後の久保田氏、福岡氏の加入により古株の古井氏も触発されて、楽曲にクラッシックのエレメントを大幅に取り入れるようになってきました。そこで「これはちょっと勉強しなければマズい・・・。」と焦りを感じるようになり、ミーハーっぽくてもいいから自分の興味のもてるものを探して聞き始めようとやっと思うようになったのです。


〈 映画「アマデウス」との出会い 〉

ただ、なにぶん何も知識がないもので、いったい何から聴いていいのかも解からない状態でした。
そんな時出会ったのが、映画「アマデウス」でした。ご存知の方も多いと思いますが、1984年に公開された米映画で、ミロス・フォアマン監督による長編映画です。最近ディレクターズ・カットが公開されたことでも話題になりました。

「神に愛されし者”アマデウス”」=モーツァルトに、憧れと憎しみを抱き葛藤する彼のライバル、サリエリを主人公に、今も謎が多いとされているモーツァルトの死までを、数々の名曲をバックに描いていきます 。クラッシック・ファンならずとも、この映画に感動した人は多いのではないでしょうか。

リアルタイムで観た時は、ストーリーの面白さの方に感動し、音楽にはそれほど興味を持たなかったのですが、改めて衛星放送でノーカットを観る機会がありました。それまでモーツァルトの楽曲に対するイメージには「軽いロココ調の宮廷音楽」という固定観念があったのですが、考えを改めました。サリエリの視点を通して語られるモーツァルトの音楽は限りない繊細さと美しさ、また力強さに満ち、ラストの悲劇まで観る者(聴く者)の心をつかんで離しません。

ハードロック/ヘヴィメタルに通ずる音楽の底知れないパワーというか、人の心を揺さぶる力をクラッシックから初めて感じることができたのも、この映画のおかげかも知れません。


〈 オペラ、声楽曲を少しずつ・・・。 〉

他のメンバーの好みはどちらかというとバロック系の器楽曲やオーケストラ曲が中心で、作曲家も
バッハ、ベートーヴェン命という感じなのですが、私はとりあえず興味をもったモーツァルト声楽曲やオペラを聴こうと思い、「レクイエム」「ドン・ジョバンニ」「魔笛」などを聴きこむようになりました。

「魔笛」の第2幕の夜の女王のアリア、「地獄の復讐が私の心臓の中で」を生で聴きたいあまり、
2001年大阪に公演に来たプラハ国立劇場オペラをクラッシック通の友人のN氏につきあって(つきそって?)もらい観にいき、感動のあまりうるうるしてしまったのがオペラ初体験。ノーマイクで会場に広がる堂々たる歌声に鳥肌がたったのを覚えています。

しかしオペラのチケット代はおしなべて高く、あまり気軽に観にいけないのが辛いところ・・・。でもまた機会があれば、プッチーニ、ヴェルディ、ビゼー、サン・サーンスなども含め少しずつCDを聴いたり、いろんな演目を観てみたいと思っています。

バッハでは、「ヨハネ受難曲」を聴きました。(久保田氏によると「マタイ受難曲」の方がメジャーだとのことですが、とりあえずこちらのCDを見つけたので買ってしまいました。)

宗教曲のコーラスのアレンジの仕方は、イングヴェイの楽曲の中などにも時折取り入れられていますし、なにか参考にできればと思い聴くうち、なんて現代的でエモーショナルなんだと驚く曲に出会えました。第1部、第11場のアリア、「わが身に絡みつくもろもろの罪の縛めより」です。

2本のオーボエが奏でる切ない旋律、痛恨の想いが込められたアルトの歌声に心を奪われてしまいました。また今度、「マタイ受難曲」のほうも聴いてみたいです。


〈 まだまだ若葉マークですが・・・。 〉

クラッシック・ファンだなどとおこがましくも言えない若葉マークの初心者ですが、クラッシックの魅力が少しずつ解かってきたように思います。これからもあまり拒絶反応を示さず、いろんな作曲家や、器楽曲にもチャレンジしていきたいと思えるようになりました。

MOONSTRUCK
の楽曲にあうヴォーカルスタイルの中に、一介のロックシンガーの私めがどれほどクラシカル・フレーバーを取り入れられるか解かりませんが、素直にいいなと思うエレメントを自分なりに取り入れていけたら、と思う今日この頃です。

Message Top Pageへ戻る ひとつ前のページへ戻る